<平成23年8月1日日経新聞より。一部読みやすくするため改変。>
2010年の中国の従業員の月間の平均賃金は
3045元(約3万8千円)で、2005年(約1万9千円)の2倍となりました(中国統計年鑑より)。
日本貿易振興機構(ジェトロ)が中国に進出している
主要日本企業約1400社を対象に実施した調査では、
2010年秋の現地での賃金は前年比で12.1%上昇。
日本国内の2011年の賃上げ率(1.67%、日本経済新聞による調査)を大きく上回りました。
先進国の賃金とはまだ開きがありますが、
急激な人件費上昇は中国事業の収益を押し下げており、
日本の各社はさらなる人件費上昇も視野に入れて、本格的な合理化に着手します。
<日産自動車>
世界生産の4分の1を中国で作っている日産自動車は、
広州市の主力工場で溶接ラインの専用ロボットを増やし、
機械化した工程数の比率を示す自動化率を現在の3割弱から5割程度に高めます。
201年に稼働する第2工場には最新の塗装設備を導入すいて省人化を進めます。
部品調達面では約90%とみられる現地調達率を100%に引き上げることを目指します。
<ホンダ>
年内には中国広東省にある合弁会社の完成車組み立て工場の生産能力を
年24万台に倍増し、量産効果を高めます。
現地調達率も現在の約90%から数ポイント引き上げ、高コストの日本製部品の使用を減らします。
なお、ホンダでは2011年4月に、中国広東省仏山市の部品工場で、
3割程度の賃上げに踏み切っています。
<TDK>
中国に18か所の電子部品工場を持つTDKでは、
中国のアモイにある電子部品工場で、コイルを巻く工程に専用機械を導入し、
自動化率を約7割にしました。
2012年3月までに全工場の生産効率をリーマン・ショック前の2倍に引き上げます。
<YKK>
世界生産あの25%を中国で作るファスナー大手のYKKは、
1年以内に上海に技術研修施設を設立します。
工場従業員の技能を高めて生産効率を引き上げるのが狙いです。
上海や大連の生産・販売拠点では5年前に比べ、賃金が7割上昇しており、
自動搬送ラインの導入などを急いでいます。
<タカキュー>
紳士服専門店中堅のタカキューは、今秋の商品から、
日本での販売価格が1万円台のスーツの精算を
中国からバングラデシュなどに移します。
<ハニーズ>
カジュアル衣料品のハニーズも8月にミャンマーでの生産を始めます。
(2011.08.01)




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